話題の田舎への「移住7か条」に見る田舎暮らしの考察。

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池田暮らしの七か条

新聞、テレビ、ネットとあらゆるメディアで今話題の福井県池田町が広報誌に載せた「池田暮らしの七か条」が今大変話題です。

批判や賛同、様々な反応がされているようです。

私自身も北海道の田舎に移住した人間なので、この話題は大変興味を持ちました。

下記が池田町が広報に載せた「池田暮らしの七か条」です。

内容を見てみると、確かに表現は「言い過ぎかも」と感じる部分はあります。

しかし、「おおむねこの通りに田舎では暮らした方が良いのではないかな」と私は感じました。

言ってみれば建前はどうあれ、「田舎の地元の人は腹の中では多かれ少なかれこういったことを考えている」ということを分かっていた方が良いです。

むしろこういったマイナス点や注意点を言っていない自治体は危険です(私の住んでいる自治体がそうです)。

実際に軋轢やトラブルが生じた話も私の住んでいる自治体でも耳にします。

すぐに出ていく移住者

コロナ禍が拍車をかけ、田舎への移住が追い風となっています。

私の住んでいる田舎も当然のように移住者を呼び込もうと必死になっています。

しかし、すぐに元居た場所に戻ったり、他の地域に行ってしまう人が後を絶ちません。

その理由は、池田町が出したような田舎の風習やその土地独特の空気に馴染めないだけでなく、マイナス点を教えてもらえず、移住した後に「知らなかった、こんなはずではなかった」、といった理想と現実のギャップも一因のようです。

私の住んでいる北海道の地域で言うならば、自然が豊か、色々な動物がいる、食べ物がおいしい、空気が綺麗、雪が綺麗、仲間ができるなど、そういった理由で移住する人が多いようです。

しかし、実際生活をするとなると、こういった理由だけで生活を送ることは難しいです。

こういったことで心地良く過ごせるのは、旅行や短期間のバケーションだからです。

北海道で言えば、関東以南からすれば信じられないくらい長い冬、大量の雪、それに伴う除雪作業、除雪費用、マイナス20℃に届く寒さ、高額な暖房費、店の少なさ、店の質の低さ、仕事、職種の無さなど、悪い所を挙げればきりがありませんが、多くの人がその地を離れ都会に出た理由が、今も田舎には溢れています。

以前ある調査結果を目にしましたが、地域おこし協力隊として地方に来ても、三年の任期が終わった後その地に残るのは半分程度の様です。これを国は居続ける人が多いとみているようですが、私にはとてもそうは思えません。

移住者と地元の人間との温度差

移住者やそれにかかわる人と話をしたり聞いたりすると、地元の人や移住者に興味の無い人との間で、移住対策などの意識に温度差を感じることが度々あります。

やはりそこには、「何かあれば元居た場所や他の地域に移れば良い」といった感覚が存在しているようですし、実際そういった言葉を聞いたことも何度もあります。

こういった意識の違いから、移住者と地元の人との分断が、日本中の田舎のあちこちでなされていることだろうと推察されます。

そう考えると、今回話題になったこの池田町の「池田暮らしの七か条」はこの町特有の物では全くないと感じます。

逆に、こういった田舎暮らしの心構えが周知されるのは大変有意義だと私は感じています。

下記の本は移住を検討している人は読んでおいて損はありません。

まとめ

いかがだったでしょうか?

私の過去記事にも、田舎暮らしの注意点や、誰も教えてくれないマイナス点などをいくつか書いているので合わせて読んでいただけたら嬉しいです。

コロナ禍によって、密を避けたり、テレワークがきっかけで田舎に移住した人も相当数いると思います。

しかし、コロナ禍が収束しつつあり、田舎に居続ける理由が減った人も多いのではないでしょうか?

移住した人たちの中には、これからの人生を考えた時、田舎のデメリットと都会のメリットを天秤にかけ、再び元居た都会や別の土地に引っ越しをする人が多く出てくるのではないかと、私は予想しています。

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