田舎への移住をオススメする人
先日地方移住の注意に関する記事を書きました。
記事に書いたように、基本的には不便な田舎への移住はオススメしません。地方都市への移動くらいにしておいた方が無難です。
しかし、今回はあえて田舎への移住をオススメしたいと思います。
勿論手放しで田舎への移住をオススメする訳ではありません。
オススメできるのはごく限定された人たちです。
そのオススメの対象となる人はズバリ、
「自分を見つめ直したい人」
です。
それはどういった人たちかと言うと…、
今まで自分らしく、自分が生きたいように生きられなかった人、周りの意見を優先してしまって自分の人生をおろそかにしてしまったような人達で、
「自分らしく生きたい」
と思っている人たちです。
自分自身と向き合う
なぜこういった人たちに田舎への移住がオススメかというと、
「田舎には何もない」
からです。
なぜ何もないのが良いかというと、気を紛らわすことができないからです。
気を紛らわすことができないと、自分自身と向き合うことができます。都会にいれば様々なエンターテインメントがあり、その日その日を何とかやり過ごすことができてしまいます。要は仕事をして金を得て、知り合いと遊んだり、娯楽を消費したりするなど、余暇を過ごすだけで自分がどう生きたいかということまで考えなくても毎日が進んで行ってしまいます。
しかし、田舎には何もないので、そういったことができにくくなってきます。
ポイントはできにくいということです。出来ないではありません。現代はインターネットやネットショッピングがあるので、田舎と言えども完全な孤立集落のようなところはまれです。知り合いもいたりして、気を紛らわせようとしたらできないことはありません。
なので田舎にいるからといって、自動的に自分と向き合えるようになる訳ではありません。
しかし、喧騒が無かったり、自然が豊かだったりで、都会とは違い、心を落ち着かせて自分自身と向き合える環境が整っています。
自分探しとは違う
一つ付け加えると、「自分自身を見つめ直す」ということは、いわゆる自分探しとは違うということです。
実は移住する人は自分探しをしている人も多く、それで失敗する人も多いのです。
なぜ失敗するかというと、それは原因が外にあると考えているからです。
つまり、環境を変えれば、周りにいる人が変われば、自分は変われるはず、自分は輝けるはずと思っている、もっと言えば「自分の人生がうまくいってないのは周りにいる人間が良くないからだ!」とさえ思っていたりします。
簡単に言えば人のせいですね。
しかしそれでは決して人生は好転しません。移住注意の記事でも触れましたが、移住を呼び込む言葉として、そういった「あなたの居場所を提供します」といった意味の文言を掲げている自治体がたくさんあります。そして、そういった周りの環境を変えたい人とは、みごとにマッチしてしまう訳です。しかし、そんなオーダーメイドのような環境を提供できる自治体がある訳もなく、ほどなくして移住者はいなくなるといった構図が多いです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
人生を変えるためには自分自身の心を掘り続けるしかありません。
自分は何が好きで、どんなことをしたいのか、どういった生活をし、どういった最期を迎えたいのか?
人生の舵を他人に任せず、自分で舵を握り航海したい。そういった人には心を深く掘れる環境にある田舎への移住は、一時であったとしても価値あるものになると思います。
そういった人は、ぜひ田舎で、常識に囚われずとことん自分自身の心を掘ってみてはどうでしょうか?
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